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ブローチ金具の組立(ロー付け)


金具や針がバラの状態で販売されているロー付け用ブローチ金具の組み立て工程を解説します。
こちらのタイプのブローチ金具はロー付けする面積が小さいため、本体裏側が曲面のものやドーナツ状のものなどを含め、様々なデザインのブローチに使える汎用性の高いアイテムです!
ロー付けの基本についても併せて説明いたします。



【用意するもの】
◇使用する部材
 ・ブローチの本体 (真鍮製など、今回はHS-316のパイプを使用)
 ・BST-1 3点セット一式
 ・必要な長さの針 (今回はBST-104 巻ピン40mmを使用)

◇道具など
 ・ヤットコ
 ・ピンセット
 ・フラックス
 ・バーナー
 ・ロー材 または はんだ
 ・水を張った容器


↓【BST-1 パーツ一覧】
ブローチ パーツ一覧



【加工工程】

@印つけ

BST-1の場合、本体にロー付けするのはBとCの2つです。
針の長さを考慮して、それぞれどこにロー付けするのか決めます。
今回のようにロー付けする面が平らではない場合は、傾きに注意します。
イメージ図のように、パーツCの内側の凸部がピンの巻きの位置に、パーツBの外側が針の先端に合うように位置を確認します。


ブローチ金具 ロー付け位置イメージ
ブローチ金具のロー付け@ロー付けするパーツ

ロー付けする位置が決まったらマーカーなどで印をつけておきます。
ブローチ金具のロー付け@印つけ
ブローチ金具のロー付け@印つけができた状態


A本体にフラックスをつける

印をつけた位置に、適量のフラックスをつけます。

◆フラックスとは?
フラックスはロー付け・はんだ付け促進剤で、主な効果は下記の3つです。
・ロー付けするパーツおよびロー材の表面の酸化被膜を除去する洗浄作用
・加熱中の金属表面の酸化を防止する作用
・ロー材の表面張力を弱めて流動性を高め、接着面に広がりやすくする作用


ブローチ金具のロー付けAフラックスをつける

ブローチ金具のロー付けAフラックスの量の目安


B本体にロー材を乗せ、パーツCをロー付けする

印をつけた位置に適量のロー材を乗せ、その上にパーツCを置いてピンセットで固定し、バーナーで火を当てます。
ずれないように、火を外してからもしばらく動かさずに押さえておきます。

※はんだ付けの場合も基本の工程は同じです。
 キャストパーツに付ける場合は、ロー付け時の高温によりキャストパーツが溶けて変形する恐れがあるため、ロー材より融点の低いはんだを使い、ロー付けの際より低い温度で加熱します。


ブローチ金具のロー付けBロー材を置きロー付けする


CパーツBもロー付けする

向きや角度に注意して、同様にピンセットで押さえながらロー付けします。


ブローチ金具の組立C回転受けパーツもロー付け


D洗浄する

ロー付けが全て終わったら、冷却と洗浄のために数秒程度、水に入れます。
※高温での加熱による汚れや変色が激しい場合、水洗いではなく希硫酸で酸洗いをすることもあります。


水から出したところ。
ブローチ金具のロー付け


Eバレルをかける
今回は都合により省略していますが、通常はロー付けが完了したらバレルをかけます。
摩擦により表面をわずかに削ることで、変色や荒れを取り除くための工程です。
バレル中の変形を避けるため、針などはバレル後に取り付けます。


FパーツAと針を取り付ける

図の向きでパーツAをロー付けしたパーツの間に入れ、両側からカシメます。
向きが曲がったりやカシメ過ぎになったりすると、動きが悪くなったり針先が受けにおさまりにくくなったりするので、少しずつ調整しながら取り付けましょう。

針受けの向き

ブローチ金具のロー付けF回転パーツの取り付け


同様に、反対側もパーツCの内側の凸部が針の巻きの部分をはさむように取り付けてカシメます。強く締めすぎないよう注意します。
ブローチ金具のロー付けF

それぞれスムーズに動くことを確認し、針先を受けに収めます。

組立が完了したところ↓
ブローチ金具の組立F組立完了


Gメッキ加工をする

メッキ加工をして、完成です!

ブローチメッキ後




真鍮製巻針の長さは20mm〜60mmまで5mm刻みでご用意しておりますので、幅広いデザインやサイズのブローチにお使いいただけます。

シルバー製は50mmの針とロー付け用金具のセットをご用意しております。(針は洋白製)
【Ag ブロ-チ金具 50mm (3点セット) RA】


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