めっきについて

めっきには実に様々な種類がございますので、ここでは代表的なめっきを簡単にご紹介致します。

めっき(metal plating)

めっきとは製品の耐腐食性や表面硬度、耐磨耗性、また美観を向上させるため表面を別の金属の薄膜で被覆することです。
通常は電気めっき(electroplating)が多く用いられ、比較的安価でめっきの代名詞になるほど最も多く用いられています。
語源は滅金ですが現在は鍍金と書きます。

【電気めっき(electroplating) = 湿式めっき】
金属を溶液中でイオン化し、製品を陰極(-)側に浸して陽極(+)から直流電流を通すと
溶液中のイオン化金属が製品の表面に折出して金属皮膜となる表面加工です。
比較的安価で、メッキの代名詞になるほど最も多く用いられています。
【金めっき(gold plating)】
金、または金合金のめっき。めっき液の金化合物により色調や厚みを調整することが出来ます。
金を使用しないで金色を出す場合は「金色めっき」が適切な用い方になり、JIS H0400(電気めっき)では「金めっき」を金含有率99.9%以上、「金合金めっき」を金含有率58.5%以上99.9%未満と定義していますが、装飾用めっきに適用されるものではありません。
弊社で行っているめっきは、金を使用する装飾用めっきです。
【銀めっき(silver plating)】
方法は電気めっきと還元めっきに大別されます。
装身具、食器、喫煙具、バッヂなどに利用され、フルートなどの管楽器は音色がよくなり、洋食器は水分の中の微生物が殺菌され衛生上好ましいなど利点が多いめっきですが、
銀自体が変色する金属であるので銀めっきも当然変色(硫化、酸化、塩化)します。
【ロジウムめっき(rhodium plating)】
日本では1935年頃に装飾用に使用されはじめ、1950年代に一般化しました。
表面は600〜1,000HVと非常に硬く、耐摩耗性や耐食性に優れています。常温で安定し、色調は白色です。
自動車排気ガスの触媒としての需要が多く、近年は非常に高値で取引されているため、めっきの中でも高額です。
貴金属のホワイトゴールド製品などにもこのめっきが良く施されています。
【代用ロジウムめっき】
弊社の代用ロジウムメッキは銅と錫の合金です。耐食摩擦ではロジウムより劣りますが、耐腐食性では同程度の性能を有します。代用ロジウムの原料は比較的安価でかつ安定した価格での供給が可能です。
【パラジウムめっき(palladium plating)】
プラチナやロジウムと同じく白色光沢外観を有します。時計、めがねフレーム、筆記具に利用されることが多いめっきです。
【ニッケルめっき(nickel plating)】
いろいろなめっきの下地として利用され光沢、密着性、硬度などで利点が多い反面、
昨今の金属アレルギーの大半はこのニッケルが要因と考えられているため、下地にニッケルを使用しないめっきが増えてきています。
【古美めっき(ふるびめっき)】
アンティークめっきなどとも言われるめっきで真鍮古美(金古美)、銀古美、銅古美などがあります。
一度硫化させてバレルやバフなどで黒色を部分的に取り除くことで、濃淡のアンティーク調をかもし出すことができます。

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イオン・プレーティング(ion plating) = 乾式めっき

めっき液のような金属イオンを含んだ液体を使わないで、真空中で金属を直接イオン化してめっきする方法です。
装置にめっきする金属と品物を入れ、内部を真空状態にし金属をイオン化してめっきします。
この時反応性ガスを入れることで、異なる色調が得られます。
めっきする金属元素は多くの場合Ti(チタン)。得られる皮膜はTiN(窒化チタン)、TiC(炭化チタン)です。
装飾品として使用する場合は、この上に金、プラチナ、パラジウム等の貴金属をめっきします。

参考文献:日本ジュエリー協会発行 ジュエリー用語辞典 など




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