素材について

ここではアクセサリー、装身具によく使用される素材についてご紹介します

素材index: プラチナ  ステンレス チタン 真鍮  ゴールドフィルド スワロフスキー

金(Gold) <元素記号:Au>

 

金は古代より装飾品として用いられ、現在に至るまでその価値は不動で、近年益々価値が上がっています。
日本ではK18(18金)が装飾品としては主流なのですが金の含有率を下げ、コストを抑えられるように、
近年欧米では主流のK14(14金)や、さらに品位を下げたK10(10金)が使われるようになってきました。
金の純度は24分率で表されます。
純金を24カラット(宝石の重さを表すカラットとは異なります*1)または単にK24(24金)として、
金の含有率が下がるに従って数字が減っていきます。
金は軟らかく変形しやすい金属です。
また傷もつきやすいので装飾品用材料として固有の色合いを保ち、加工性を出すため硬い合金を作る必要があります。

代表的なものは
K18 (18金) <金の含有量が75%>
K14 (14金) <金の含有量が58.33%>
K10 (10金) <金の含有量が41.66%>

割金として入れる銀、銅の割合を変えることによりイエロー、ピンク、ホワイトの色味をだすことができます。

【イエローゴールド】
一般的なK18(18金)のことですが、銀の割合を増やし黄色味を強めた「青割」別名グリーンゴールドを指す場合もあります。
【ピンクゴールド】
銅の割合を増やし、赤味を強めたもので「赤割」です。ローズゴールド、レッドゴールドなどの別名があります。
【ホワイトゴールド】
ホワイトは少し特殊で銀や銅の他にパラジウムを入れます。
パラジウムが高価なためニッケルなどを割金とすることもありますが、
ニッケルがアレルギー源になることもあるため国産のものは殆どがパラジウム割となります。
ただしホワイトゴールドはそのままだと黄色と白の中間色のような色合いなので、
普段店頭などで目にするホワイトゴールド製品の多くはロジウムめっきが施されています。

 

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プラチナ(Platinum)  [白金] <元素記号:Pt>

プラチナの純度は千分率で表されます。
表記としては元素記号「Pt」の後ろに純度を千分率で表した数字を追加する形になります。
Pt1000を純プラチナとして含有率が下がっていくに従って数字も減っていきます。
例えばPt850は850‰の純度のプラチナということになります。
なお日本国内で宝飾品として販売されるプラチナの多くは、Pt950、Pt900、Pt850です。
ISO*2及び、JJA*3基準で品位Pt850以上のものを「プラチナジュエリー」といい、Pt850未満のものは「プラチナジュエリー」と称してはいけません。

白金の表記は”白い金”と解釈されたり、またそのまま英字に変換すると”ホワイトゴールド”になることから
白金=ホワイトゴールドとされることがありますが、これは誤りです。
ホワイトゴールドとは金をベースにした合金であり、プラチナとは全く異なる金属です。

プラチナは1トンの原鉱石からわずか3g程度(細いリング1本分)しか取れません。
しかも原鉱石から地金になるまで、金は1週間程度なのに対しプラチナはその8倍の8週間程度の時間を要します。
産出される地域も世界のごく一部に限られておりとても希少な金属です。

プラチナは日常生活で変質、変色の心配がありません。
しかしながら常にきれいな状態でお使いになるためには、使用した後にはやわらかい布などで汗やホコリを落として、大切に保管することをお薦めします。

 

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銀(Silver) <元素記号:Ag>

古代からの生産量はおよそ106万トンと推測されていて貴金属のうち最も大量に製品化され、また親しまれている金属です。
銀も千分率で表され、1000分の925(銀の含有量が92.5%、銅が7.5%)の銀合金がスターリング(sterling silver)と言われ、キャストの銀製品に最も多く使用されている品位です。英国では1300年に標準品位とされ、現在は法定品位となっています。
銅以外の割金を加える場合はsterlingとは表示せず、Ag925を用います。

金、銀ともに中世ヨーロッパでは新大陸発見までの慢性的な不足品であり、そのため大変高価でした。
この時代の日本は東アジア随一の金、銀、銅の採掘地域であり、中国への輸出も行っていました。
これらの金属は日本の貿易品として有用だったので銀山は鎌倉幕府以前から明治に至っても国が直轄で管理することが多く、
特に島根県大田市の「石見銀山」は有名でしたが,その後、資源枯渇のため世界の銀産出国から日本の名前は消えてしまいました。

古来、金とともに貨幣としても流通していた銀ですが、その金属特性上、変色は避けて通れません。
よく「銀が酸化する」と言うことがありますが、銀は高い温度に加熱しなければ通常の状態では酸化しません。
銀の変色の多くは硫化であり、まれに塩化反応のような強固な変色をすることがあります。
これを防ぐために透明なジッパー付のポリ袋に入れることがありますが実際ポリエチレンにはガスバリヤー性(各種ガス、気体の透過性を防ぐ能力)はありません。
なので袋に入れていても外の硫化水素ガスや亜硫酸ガス、塩素ガスや酸化窒素などの気体も通してしまい、変色をしてしまいます。
「銀は変色するもの」という認識を持って日頃からケアしてあげましょう。
使用後は自宅の台所用洗剤で洗い、良く乾かすといった方法が有効です。
またホームセンターなどで販売されているシルバークリーナーなども有効ですが製品の仕上げによっては強固な研磨剤を含んだ研磨布などを使用してしまうと
せっかくのマット(つや消し)加工や燻し加工などは取れてしまうこともありますので十分に注意してください。
市販のクリーナーでもシルバーコイン用の洗浄剤は特に研磨作用などが強力ですので、アクセサリーにはご使用にならないほうが良いと思われます。

 

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ステンレス(stainless steel) [ステンレススチール]

ステンレスとは鉄に耐食性を向上させるためクロムを含ませた合金鋼です。
ステンレス鋼は含有するクロム(Cr)が空気中で酸素と結合し、表面に不動態皮膜を形成しており、さびにくくなります。
このためさびを防ぐめっきや塗装をしなくても済むために色々な分野で使用されています。
ただしステンレス(=錆びない)スチール(=鋼)と言われても普通の鋼や異種金属と接触すると電蝕を起こします。
(ステンレスの流しに空き缶やヘアピンなどを置いておくと極端に錆びるのはこのためです)
また水道水などに含まれる鉄錆が定着することが要因となり錆が進行(もらい錆)することもあります。

ステンレスの種類は金属組織的に5種類に分類され、さらにJISで細かく分類されます。

クロムの他にニッケルを含むステンレスですがニッケルは金属アレルギーの主な原因の一つと考えられているため
最近、ニッケルが含まれないステンレスも出来ましたが、装身具の素材としては、まだほとんど流通しておりません。

 

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チタン(Titanium) <元素記号:Ti> [チタニウム]

装身具としてはあまり聞きなれない金属ですが、地球を構成する地殻の成分として9番目に多い元素で、ルチルやチタン鉄鉱といった鉱物の中に多数含まれています。地球上の至るところに存在していて砂浜にも多くはありませんが必ず含まれています。
近年は合金として戦闘機や旅客機の航空分野や自動車、潜水艦、ロケットやミサイル、中華鍋、印鑑、眼鏡のツルや時計バンド、自転車のフレームなどにも使われています。ゴルフクラブに使われているというと多少馴染みがあるかも知れません。
その特性上プラチナと同等の耐食性も持っており、また金属アレルギーの心配もほとんどないため人工骨、人工歯根、人工関節としても使われている身体にやさしい金属です。
アレルギー対策から装身具ですとピアスの針としての流用から始まりましたが、チタンはとても加工性が悪く、また前述した通りに多分野において大量に流通し、その価格も高騰しています。
またチタンの特性として電気メッキを施すことができないため、生地の状態でお使いいただくか、陽極酸化(陽酸極化して干渉膜の厚さで各種の色を発色させる加工)や高額で加工先の限られるイオンプレーテイング(IP)による方法でしか色味を出せないのも装身具業界でチタンが幅広く流通しない要因かも知れません。
しかしながら弊社ではチタン製で鎖や留め金具などアイテムを増やしております。
まだまだ他の素材に比べるとその種類は限られておりますが今後も新商品の開発に努めてまいりますので、是非ご利用ください。

 

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真鍮《黄銅》

一般的に真鍮とは黄銅の俗称です。
黄銅は銅、亜鉛の二元合金で更に鉛、スズ、アルミニウム、マンガン、鉄などを微量添加して材質を改善して用途に合わせています。
銅と亜鉛の配合率によって様々な種類がありますがここでは主だったものを記載します。

<注意>昨今、真鍮製品を生地のままお使いになる方が増えておりますが、真鍮は錆びる金属で緑青を発生させる場合があります。
衣服を汚してしまうこともありますので、当社では真鍮製品の生地でのご使用は推奨しておらず
めっき加工を施すことを前提として捉えております。

【黄銅(おうどう、brass)】
黄銅とブラスは同意。銅亜鉛の比率が、9:1をレッドブラス、7:3をイエローブラス、65:35をゴールドブラスという習慣がありますが正確な定義はありません。
適度な強度、展延性を持つ扱いやすい合金として約350年程前から広く利用されるようになりました。
青銅に比べ歴史が短いのは亜鉛の沸点900℃と低く、開放式の還元法では単体が得られなかったためです。
日本で現在発行されている五円硬貨の素材もこの黄銅(真鍮)です。
また、金に似た美しい黄色の光沢を放つことから金の代用品にもされpoorman's gold(貧者の金)と呼ばれ、
日本の時代劇において小道具として使われる小判もこの黄銅製です。
安価で加工性が良いことから模型材料としても多く使われています。
【七三黄銅(しちさんおうどう)】
亜鉛が28〜32%の銅合金で冷間加工性、展延性、鋳造性が良く、黄色味を帯びています。
装身具、電気部品、機械部品などに用いられます。
【六四黄銅(ろくよんおうどう)】
亜鉛が37〜43%の銅合金で強度が強く、熱間鍛造や打ち抜き性、鋳造性が良いため、
配線金具、機械部品、建築金具などに用いられます。
【黄銅1種】
JIS C2600 で指定している銅68.5〜71.5%、亜鉛残部の黄銅。一般的には七三黄銅と言います。
【黄銅2種】
JIS C2700 で指定している銅63.0〜67%、亜鉛残部の黄銅です。
【黄銅3種】
JIS C2800 で指定している銅59.0〜63.0%、亜鉛残部の黄銅。一般的には六四黄銅と言います。
【丹銅(たんどう、rich low brass、red blass、tombac)】
亜鉛が4〜22%の銅合金。トンバック、たんあかとも言います。
圧延、曲げ、絞りなど塑性加工性が良く、美しい光沢があり、装身具特に七宝用胎、建築物、楽器などに用いられます。
亜鉛5%程度で銅赤色、10%で黄色味を帯びた赤色、20%で淡紅色を呈します。
【快削黄銅(かいさくおうどう、free-cutting brass)】
銅56〜63.0%、鉛1.8〜4.5%、残り亜鉛の合金。
黄銅を改良し、銅合金の中で最高の被削性を有し、切削加工によりねじ、歯車、機械部品などに用いられます。(JIS C 3560〜3713)

洋白(German silver / nickel silver)

ニッケルと亜鉛が含まれる銅合金です。その色調から洋銀とも呼ばれます。
銀白色を呈し、耐疲労性、耐食性に優れ、銀に似た色調や加工性のよさから銀の代用品として装身具、眼鏡、洋食器に使用されます。
またジャーマンシルバー、ニッケルシルバーと呼ばれることから洋銀の言葉と同様に銀の一種と間違われることがあるので注意が必要です。
また、スペインではアルパカ(alpaca)と呼ばれ装身具やステッキの取っ手に用いられます。
硬貨の材料として用いられる場合もあり(洋銀貨)現在の五百円硬貨は、銅72%、亜鉛20%ニッケル8%の合金製ですが
貨幣の世界ではこの合金をニッケル黄銅と称し、造幣局もこれを材料の正式名称としています。

 

 

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ゴールドフィルド(金張り)

金張りとは、銀や銅または他の素材に金を張りつけた素材の事です。
当社のGF品の下地素材は黄銅を使用しています。
真鍮製品に金メッキをした物ではいくら厚い金メッキをしてもそれは"金張り"とは呼びません。
最近、金地金の高騰により"本物の金"が張られている"金張り商品"が注目を浴びています。

アメリカでGF(ゴールドフィルド)と呼ばれ基準に定められているものは「商品全体重量の1/20以上の金(K14・K10等)が張られているもの」です。
つまり張られている金(K14・K10等)が商品全体重量の1/20以上でないとGFとは呼べません。
張られている金が18金だった場合は"18K GF"や"K18GF"、14金だった場合は"14K GF"や"K14 GF"と呼びますが
当社では"1/20 K14GF"と表記し、今後もアメリカの基準に基づいて金張り商品を取り扱っていきます。

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