ホーム > 特集ページ一覧 > 製鎖@


チェーンの製造工程 @素編み 


金属製のチェーンは線材(ワイヤー)を機械で編み、その後必要に応じて様々な加工を加えて製造されています。
ごく普通の小豆チェーンや喜平チェーンでも、作り方は考えたこともないという方は意外と多いのではないでしょうか?
本ページでは、実際にどのような過程を経てチェーンが製造されているのか、弊社工場の様子も交えてご紹介いたします。


 

《素編み機によるチェーン製造のしくみ》


製鎖機は線材をセットすると、設定に応じて線材を曲げたり切断したりする動作を自動的に繰り返し、次々に鎖のコマを形作っていきます。
チェーンをふつうに編むことを「素編み」と呼んでいます。基本的な仕組みとしては以下のステップでチェーンが編まれています。(主に小豆、喜平チェーンの場合)
※鎖の形状などに合わせて別の方法で編むものもあります。

【素編みの基本工程】
(1)線材をコイル状に巻き取っていく
(2)その先端が1つ前のコマを拾う
(3)コマ一つ分の線材が切断される
(4)コマが閉じられる
(5)喜平の場合はコマをひねる


さらに貴金属など一部のチェーンは、編むのと同時に1コマごとにレーザー溶接またはプラズマ溶接を行い、コマの閉じ口を溶接しています。線径が非常に細い場合、口閉じ溶接をしながら編まないと容易に切れてしまうためです。溶接には地金の品位を落とさないというメリットもあります。(ロー材を使ったロー付けの場合、ロー材の品位が鎖そのものの品位より低いことが考えられるため)

製鎖機


素編み機は上記のような動作をきわめて速いスピードで繰り返し、鎖をつくっていきます。しかしながら、線径の細い、目の詰まった鎖の場合、1コマを編んでも1mmの半分にも満たないものもありますので、やや特殊な形状の貴金属製チェーンの中には1時間に2〜3m程度しか編めないものもあります。
(編むだけでかかる時間です。多くはその後さらにダイヤカットなどの加工を施しますので、機械化されているといってもかなりの時間と手間をかけて作られています。)
肉眼ではうまく編めているかさえよくわからない細さのチェーンの編み機には拡大鏡が設置されており、技術担当者がしっかりとチェックを行っています。

お客様のニーズにお応えできる多様なチェーンを作るため、工場では動き方や設定などの異なるたくさんの製鎖機が稼働しています。形やサイズが異なる場合はもちろん、同じ形のチェーンでも素材が変われば線材の硬さが変わるため、型の調整を少しずつ変えてチェーンの仕上がりが同じになるようにしています。


素編み機